あれは一目ぼれだな。二回目見た真っ先の感想(笑)
つくづくあの映画は純愛物語だと思った。
悪夢にうなされ、蘭丸に「いったい何のためにやってきたのか」と問う所、
私の頭の中で即座に「帰蝶の望む世界で一緒に生きるため」という答えが出たけれど、蘭丸の口から出たのは「天下布武のため」
天下布武のその先に思い描いている信長の気持ちはだれにもわからない。
いつか愛する女と二人で描いた世界で生きることを夢見たけれど、皮肉なことに、天下布武を掲げた時点でかなわない夢となった。
それは純粋な夢だったけれど、男はただの男ではなくて織田信長。夢見た世界に到達するには、想像を絶する修羅場をくぐらなければならなかった。
自分の身も心もずたずたにしながら、突っ走る男の純愛に胸が痛くなる。
織田信長が愛する女のために、戦ったっていいじゃないか。本能寺で逃げ道を探したっていいじゃないか、とにかく生き延びてくれ。結果を知っていてもそんな気持ちになった