余韻

今回のコンサートは、余韻がすごい

ドカンと心に受けたものが、日がたつにつれてじわじわと実感として広がってくるという感じかな。

気が付けば、あれやこれや口ずさんだり、頭の中を流れていたり(笑)

 

そうそう、山下達郎さんの楽曲が、思いのほか木村君との相性がいいので驚いた。

MOJO DRIVEもMORNING DEWもCDで聞くよりずっとロックだったし、実際、山下さんが言っていたシャウトしなくてもロックは歌えるというのを木村君がカッコよく歌って見せてくれた。あれは圧巻だったな。

GoodLuck Goo Time は都会的で洗練されたいかにも皆が知っている山下達郎という曲だけど、これが木村君の声を通して聴くと、えっ!?というほど色っぽい歌になっていた。

この三曲もそうだけど、アルバム曲はすべて木村君一人のために書かれた曲というのがすごく大きいと思った。つまり、年齢や生きてきた時間、声の質まで考えた、いわばオーダーメイドの楽曲。

 

青いイナズマも、夜空ノムコウもすごく好きだし、グループの曲は大盛り上がりになるのだけど、今回のコンサートで、私は過去の曲はもう物足りない気がしてしまった。

それほど、このコンサートのための楽曲が素晴らしかった。

それはたくさんのアーティストの方々が、木村君のために作り、木村君に歌ってほしいという熱い思いがこもっているからでもある。

 

過去を懐かしむのも、過去のすばらしさを語るのもいい。現実に輝いていた過去はあったし、それを否定する気はないけど、もう彼は、木村拓哉という独自の世界を、新しい仲間と歩き始めている。

そこに元メンバーが入る余地はないし、そもそも、あの5人誰一人としてまた過去と同じものを作ろうなんて意志はないと思う。

過去だけが好きならそれだけを見ていればいい、変わらずきらきらした世界は、ディスク等に残っているのだから。

 

オーラスの様子をレポで、感極まった木村君の様子など読ませていただいて、このコンサートがどれだけの思いで開催されたのかを感じた。

私が見た横浜1日目は、もう本当に完璧。木村君を中心にバンド、ダンサーが一体になり、一糸乱れぬ素晴らしいエンターテインメントショーだった。

どちらかといえば、もう木村拓哉のコンサートとして最高を極めたんじゃないかと思うくらい。

 

それが最後、その完璧さに、生身の木村拓哉の人間らしさ垣間見えたことで、感動的なものになっていたのを知って、それを見た方たちがうらやましかった。

これほどDVDが楽しみなのは、初めて行ったMIJ以来じゃないかな(笑)

 

今回私は一人での参加だったけれど、本当に周りの方たちも温かくて、心から楽しめた。誰のファンだとか気にしなくていいのは気が楽だ。

私は羽のおすそ分けもいただいてしまった。

何もかも、素敵なコンサートだった。