ウェイボにアップされた写真はそんな男の背中。
美しい。
逆三角形の背中にキュッとしまったウェスト。
思わず笑いがこみあげる。
(いいものを見ると笑ってしまうのが私の癖)
昨日、娘からの電話。先日ダビングして渡したマスカレードホテルの番宣の感想をひとしきり。
すっかりお茶の間になった娘は、木村君のビジュアルが不満らしい。
いや~、ビジュアルに関しては人それぞれだし、いいと思う人も、そうでないと思う人もいて、あなたの目はおかしいなんてこと言えないから、そう思うんならそうなんでしょうとしか言いようがない(笑)
私は、木村君は今刻々と変貌を遂げていて、何かに変わる途中だと思ってる。
確かにかつての、アイドル仕様の顔は影を潜めた。
ご本人がアイドルは降りたと言っているように、解散の時すべてをリセットしたのだと思う。
それはビジュアルにも現れる。解散直後から今までのグラビアを見てくると、その変化が感じられる。
私が一番印象的なのは、17年のテレビガイドアルファと、同じ年の11月のUOMO。ガイドのほうは、暗い色調のせいもあって、まだ、先が見えない暗闇で思いにふけっているような雰囲気
容貌は今まで見慣れた木村君だったけれど、まとっている雰囲気が今までに感じたことがないものだった。そしてUOMOを見た時に私は衝撃を受けたのを覚えている。
そこにはもうアイドルの面影がない木村拓哉がいた。
ああ、本当にアイドルから降りたんだ。とその潔さに震える思いだった。
今までの路線を踏襲していけば、大きく外すことはない。それでも彼はすべてを捨てて白紙に戻ったのだ。
かつてのファンからはビジュアルがどうのと言われ、鵜の目鷹の目であら捜しをする方面からは、老けただの言われ、それでも彼は等身大の45歳の男として胸を張って立ち続けた。
白紙に戻った時間を経て、今新たに何者かになろうとしている、と私には見える
そして生き方は、その姿に反映される。
そしてそれに魅了される人が、新たに表れている。
今彼は時が刻む足跡を武器に堂々と立っている。
私が思う美しさの基準はそこにあるのだけれど、こればかりは人に押し付けるわけにはいかない
娘よ、見ておれ、今にぎゃふんと言わせてやるから(笑)