今更だけど

マスカレードホテルがもうすぐ公開されようとしているこの時期に、今更かもしれないけど、どうしてもいまだに腹の虫がおさまらないのが、日本での無限の住人の評価だ。

ビデオを見た海外の人の感想をツイッターで載せてくださっている方がいるけど、そういうものを見るとますます、公開当時の日本でのあの扱いは何だったんだと、腹の虫がおさまらない。

公開の初期のころから大コケという言葉がネットに踊り、動員の出鼻をくじいたと思っている。

確かに誰にでも愛されるような種類の映画ではなかったから、最初から動員数は木村君のこれまでの映画とは比べ物にならいのはわかっていたはずだ。

それでも、数字だけで、待ってましたとばかりの大コケの大合唱。それがこの映画に興味を持っていた人たちの足も遠のかせたのは、実際ネットなどの評判で見なかったという意見が多くみられたことからも感じられた。

一体何なんだ!ちゃんと映画を見たのか?あの命のやり取りと主演が言うほどの、立ち回りを見たのか?

映画を見もせずに、公開前から手ぐすねを引いて待っていたかのような評価に心底がっかりした。

解散したばかりの某グループのごたごたが影響していると思わざるを得なかったけれど、それにしてもひどすぎた。

 

なんでもほめてくれとは言わない、でもなんでも貶すのだけはやめてくれ!と思った。

木村君は、アイドルとしても俳優としても、平成の時代日本のエンタメ界をけん引してきた人だ。せめて作品を見て評価をするぐらいの敬意は払ってほしいと、心底思った。

何をやってもキムタクという人の、どれだけが木村君の作品を実際に見ているだろう。木村君のドラマや映画の話が報道されると、判で押したように、その言葉が独り歩きする

最初から、映画やドラマの批評をまともにする気はないのだ。

 

そんなうっ憤を晴らしてくれるかのように海外で公開されると、次々に好評が入ってきた。

なぜ世界で通用するものを日本でつぶそうとするんだろう

大げさなことを言えば、日本のエンタメ界にがっかりした

ミヤビさんの「オリコン1位ってビルボードの何位?」という言葉に、すごく共感したのを覚えている。

分母の小さな日本で、足の引っ張り合いをしていることのバカらしさ。いい加減に気が付かないかなと思った。

とびぬけているものを引きずり下ろすより、けん引力になってもらったほうがよっぽど建設的だ。

無限の住人の扱いのひどさに対する怒りを語りだすと止まらない(笑)カンヌだってそうだ。あの時は正式に招待された上映だったし、海外での評価の高さは目を見張るものがあったのに、話題になるのは身長のこととか、エスコートの仕方のことばかり。

会場を埋めた観衆のスタンディングオベーションに、目を潤ませていた木村君が忘れられない。

あの時ほど日本を出てほしいと思ったことはない。

ああ、困った止まらない(笑)

こんなことを書くはずではなかったのに、長々と書いてしまった。

 

 

いつか、日本でも、無限の住人が見直される時が来るといいなと思う