無限の住人は面白い

4回目
有楽町のピカデリー。
今までで一番大きい会場かもしれない。
久しぶりに見た無限の住人は文句なく面白い!
回数をおうごとに、こちらの緊張が解けていくのかリラックスして見られるようになるらしい
やっぱり知らず知らず、木村君の映画は、どこかで緊張してるんだな(笑)
慣れてくると、無限の住人は、エンターテインメント性満載の涙あり、ハラハラドキドキあり、笑いありでとても面白い作品だ。
やっぱりね、どう転んでも木村ファン、けがを押しての立ち回りとか聞くと、そこにばかりとらわれて
始めは、「しかと受け止めよう!」みたいな気負い方をしてしまう(笑)
気負いを捨ててみると、突っ込みどころも笑いどころもいっぱいあって、すごく楽しめる。
ストーリーに関していえば、気負ってみていた時の「ん??」は笑いどころ突っ込みどころだったんだと、今更わかって素直に笑える。
あの300人を前にしての、天津をかばうような凜の突拍子もない行動や、完全に巻き込まれ事故にあって、窮地に立った凜を救うべく万次が現れたときの待ってました!感
あれは、素直に映画を楽しむ目には、やんややんやの喝さいのシーンだったんだと、単純に楽しかった。
それにしても何度見ても、切りあいのシーンはすごい!
万次の剣は重く泥臭い。
死なない体ゆえか、体ごとぶつかっていく感じが、迫力がある。
斬られ役の役者さんの本気度もすごい。何百人単位の本気があの映画に、厚みを与えている。
この映画が単なるチャンバラ映画にならなかったのは、キャラクターの造形の素晴らしさと、切りあいの本気だとおもった。
ちなみに、私は敵役の中ではシラと司戸が好き。正真正銘の悪。ほかの敵役にはどこか悪と言い切れない要素があるけど、この二人の、同情の余地のない下衆っぷりが、好き(笑)

映画が終わって出てみると、会場からこんなにたくさん入っていたんだ、というほど、たくさんの人が出てくる。
まだまだたくさんの人に求められています。

カンヌでの評価は上々。コンペティション部門も含めた97作品の中で30位!
何のしがらみもない評価がとてもうれしい
報われたね。