いつか

私は、どちらかと言えな芝居よりは、音楽が好き。
だから、解散でそれまで聞いていたグループの曲が拒否反応で聞けなくなったのは、ちょっとしたダメージだった。

たぶん木村君のことも、ドラマだけ見ていたのでは、ここまでのファンにはなってなかったと思う。
コンサートで、生木村拓哉を見た時は、本当に衝撃だった
それほど、エンターティナーとしても木村拓哉には心をわしづかみにされた。
いい年をした、ジャニーズなんて子供が夢中になるもんだ、と思い込んでいた、ひねくれた大人を夢中にさせるものが木村君にはあった。
あんなにまっすぐに、愛や喜びのようなきらきらしたものを振りまかれたら、とうの立ったおばさんのこころも乙女に逆戻りしてしまう
木村君のすごさは、歌やダンスの素晴らしさよりも、このプロとしての真っすぐ観客に向けるエネルギーの大きさだと思う。
何の迷いもなく自分のすべてをこの瞬間に捧げる覚悟(何かの歌詞のようだけど)なのだと思う。
あのキラキラしたエネルギーを直に感じられるコンサートがなくなったのが、すごく残念だと今でも思っている

でも、もうスマップはいい
最後の一年の、冠番組を見れば、もう無理なのだとよくわかる
あの一年に、目をつぶって見なかったことにして過去にしがみつくのは、もう無理だと私は思う
過去までは否定しないし、素晴らしかったものを惜しむ気持ちもある
でも、もうあの5人のスマップは壊れてしまったという気持ちは、私の中で、心が冷え込むような思いとともにある。

今は役者の道をひた走る木村君だけど、いつかもう一度、ステージに立ってほしい
一人でもいいし、心を同じくする仲間を見つけて、グループを組むのもいいと思う。
きっと5人でいた時とは違うものになると思うけれど。木村君のこちらに向ける姿勢が変わらなかったら、また違うキラキラに出会えるような気がしている