私の気持ち

長年スマップを見ていれば、最後の数年の変化を、気が付いた人は多いはずだ

TV画面のこちらからも、5人の関係性の変化は見て取れた。
もちろん年齢的にもキャリア的にも、少年の時のじゃれあうような感じはなくなっていたのは当たり前のことで、見る側も、彼らも大人になってこれから新しい関係を築いていくのだろうぐらいに考えていた
でも最後の2年、これは、そんなことではないという不穏な空気を出していたのは確かだ。
考えてみれば、それはマネージャー氏と事務所の関係が、どうにもならなくなっていた時期と重なるのかもしれないし
その対立が,そのままグループの人間関係にも影響していたのかもしれない

そして両者の関係が決定的に明るみにでた、週刊誌での恫喝事件(笑)
あの記事で副社長の横暴さばかりがクローズアップされたけれど、一社員の枠を超えてしまったマネージャー氏に触れるものはいなかった。
あの謝罪会見と言い、会社内の権力争いを、ここまであからさまに見せた事務所を擁護する気はないが、冷静に振り返れば、一方ばかりがわるいとも思えない

解散は、社内の権力争いに巻き込まれた悲劇という側面があったのは確かだけれど、決定的な問題はそこではなくて、それをきっかけに噴き出してしまった、5人の不協和音だと思っている
それは長年かかって分かった方向性の違い、感情のもつれ、いろんなことがあったんだろうと思う
大きな看板の中で、皆が少しづつためていった我慢が、もうはち切れそうになっていたんじゃないだろうかと思う

マネージャー氏についた4人、それはイコール事務所を出るという選択になる。そしてそれは自動的にSMAP解散でもあるのだ
一人、事務所に残った木村君は、できることなら、5人で事務所に残ってSMAPを続けたかったのだと思っているが、真意はわからない、
少なくとも、巷に喧伝された、土壇場での裏切ったために解散したのではないことだけは、その後の流れからもわかる。
事は単純、それぞれがそれぞれに人生の岐路での選択だったのだ。

でもそう簡単には割り切れないのが人っていうものかもしれない
外れた目論見に対する怨念、今まで積もり積もった感情、それは、5人のグループの中で一人違う選択をした人にぶつけられることになった。
人は感情の生き物だから、そういう気持ちはわからなくは無い。
でも、それを仕事場で見せるようなことをしてほしくなかった。
この解散で何が傷ついたかと言えばこれに尽きる。
夢を売る仕事、最後まで歯を食いしばって笑顔で、皆の求めるスマップを演じてほしかった。

少なくとも、長年応援してきたファンへの、それが最低限の礼儀ではなかったのかと今でも思う

5人のそれぞれの選択について、ファンはそれに口出しできる立場にはいない
嘘か誠か、巷ではいろんなことが流れたけれど、その真偽を確かめるすべもない
ただその選択を受け入れられるか、否かというだけだと思う。

幸いなことに、木村ファンである私は、あの騒動の中、彼の対応に信頼がおけたし、その選択を100パーセント支持できている
それはファンとして幸せなことだと思っている。
彼の選択が受け入れられないファンの人は、気の毒だと思うけれどこればかりは仕方がない。
彼自身が変わったわけでもないし、活動の場が違ってきただけ。

それぞれの時代に輝き続けてきた木村拓哉という人の、どこを愛したっていいんじゃないかと思う
今が受け入れられなくて、過去が輝いて見えるなら、それを愛すればいい。
自分の思い通りにならないことを何かのせいにしないで、愛せるものを愛せばいい。
今が最高に楽しいと言っている3人、相変わらずの売れっ子司会者の彼、木村君は言わずもがな
もうみんな前を向いて元気に新しい道を歩いていることを、喜んだほうがいいんじゃないかと思う今日この頃(笑)