なつかしい

ツイッターで、なつかしい方の話題を見かけた。

古くからの木村ファンにはとても有名な方で、ご自身の木村君ファンサイトを持っていらっしゃった。

中国語や、英語のBBSなんかもあって、海外のファンの質問にもこたえていたように覚えている。

新参者のファンの私にとってそのファンサイトは、その方の書く知的な文章と、BBSで交わされている、ちょっと近寄りがたい雰囲気の会話に、敷居の高いものだった(笑)

木村君のグラビアを入れるための額縁を、なじみの画材屋さんで選んだ時のエピソードを読んだ時には、アイドルのグラビアをわざわざ額縁に!?と驚いたけれど、大人が真剣に木村拓哉という人を好きでいていいんだと、何だかほっとしたのを覚えている。

 

私がお邪魔するころには、体調がすぐれなくなっていたようで、ある時亡くなられたことを知ってとてもショックだった。

本当に見ず知らずのお会いしたこともない方なのに、道しるべがなくなってしまったようで、涙が止まらなかったのを覚えている。

亡くなってからその方が、有名な翻訳家だったことを知ったけれど、最後まで、武士の一分の英語の題名を気にされていたことを知って、感慨深かった。

 

何だか何もかも懐かしい。

まるで砂漠で水を求めるように、木村君の情報が欲しくてほしくてたまらなかったあの頃が、私の木村君ファン生活の中で一番楽しかったかもしれない(笑)

考えてみれば私がこんなにも長くファンを続けてきたのは、あの頃であった素敵な先輩ファンの方たちが、とても寛容に新参者のファンを迎えてくれて、一緒に楽しむことを教えてくれたからだ。

あの頃お知り合いになった方々は、ほとんど今も同じ思いで木村君を応援していることが、こんな状況の中で唯一幸せなことだ。

 

こんな風にファンが割れてしまって残念なことではあるけれど、もうお互いに受け入れられないところまで来てしまったのなら、違う世界で生きるしかないと思う。