まだ無限の住人

無限の住人を見た感想をファンの方がツィッターにあげてくださっている。
ファンの方だから好意的なものが多いけれど、木村ファンではない方の絶賛の声が多くうれしくなる
ALIFEの時にも感じたけど、実際に見た人の実感を伴った感想は、最初から意図をもって書かれたプロと言われる人たちの意見よりずっと説得力がある

あの時、あの人たちは自らのうさん臭さを証明してしまったことを、気が付いているだろうか(笑)
素人だって、それがきちんと作品を見たうえでの意見なのかどうかはわかるし、どんな厳しい意見でも、そこに客観性や冷静な分析、作品に対する敬意があれば、きちんと受け取ることができるのだ。

とはいえ、映画の場合、自分でお金を払って見に行く以上、その価値は自分で決めるわけで、実際に見た人が、見てよかったと思ったら、どんな素晴らしい映画評より、製作者にとっては嬉しいことだと思う
そういう意味では無限の住人は、見た人の満足度が高くうれしい。

ネットに初日2日の観客動員数が載っていて、単純に数字だけで他の作品と比較されていたけど、そうやって何もかもは数字だけで比較されては、どんどん作り手を委縮させるだけだと思う。
赤字にならなければいいくらいのレベルで自由に作れたら、映画はもっと面白いのにと思う。

いつの間にか映画でも、ドラマでも数字をとる役割を背負わされている木村君。
それはそれでやりがいのあることだろうけれど、これからの日本映画をしょって立つ俳優として、
もう少し広い視野で、見守ってやれないものだろうかと思う。
もう何でもかんでも「キムタク憎し」はみっともないし、もったいないと思う

私は2回見たけれど、2回目のほうが断然楽しめた。
そして、2回見ると、あのシーンをもう一度見たいという箇所がいくつもでてきて、また見に行きたくなる
槇絵の美しく華麗な戦いぶりも、素晴らしかったけれど、男たちの血と泥にまみれた死闘が、なんどもみたくなる。
咆え、のたうちまわり、殺気をみなぎらせる男たち、
男たちの流す血は決して甘美ではない。泥のにおいのする獣の血だ。
女性を抱き寄せる、女性の唇に顔を寄せる、それだけで、乙女の気持ちをわしづかみにする木村拓哉
今度は、獣の匂いのするエロスを見せてくれた。

今度はいつ行けるだろう。
お前、また見に行くの?という夫の視線をかいくぐって見に行くのがたいへんなんだ(笑)