手放したものの大きさ

いま、メンバーは手放したものの大きさを改めて感じているかもしれない
手放したと書いたが、どこかにスマップをつぶそうという目論見があったにせよ、
最終的に決めたのは本人たちだから。
もし本当に解散をしたくないのなら、あれだけのキャリアと人気を背景に、
どんな力が加わろうと、解散だけはしないとつっぱねることはできたはずだ

どんな経緯がありそうなったかはわからないが、とにかく解散は決まった。
そして世の中は、スマップがいない日常へ向かって進み始めている。
スマップという大きな存在がいなくなった空白に、誰が滑り込むか、
今はそのことが一番の関心事なのだろう
それは手放したからには文句の言えないことだと思う。

今にして思えば、騒動当初に芸能界の大物たちの言った言葉は真実味を帯びてくる。
さんまさん、たけしさん、太田さん、まぁ松本さんもかな?
結局のところI女史とスマップの独立というのは
今現在の芸能界では無理があったということなのだろう。
この事の善悪は別として、そうなのだろうと思う
そのことに対して、あれだけの人気を持ち、
数々の常識を破ってきたグループをもってしてもそうなのかと思うと、
心が穏やかではないが、こればかりは仕方がない

私が思うに、スマップが見せてきた世界、ファンが愛したスマップとの時間、
そういうものとは全く違う価値観で動く世界がその下にあって
それを支えてきたということだろう

いったん手放したら、もう二度と手にできない、
これを木村君はわかっていたのだろうと思う。
ファンとして、自由に個人活動をしてほしいので、
何が何でもグループ存続とは思わないが、
二度と手にできないスマップという旗は、想像以上に大きかった。

終わってしまったものは思い出になる運命だ。
これからは、現在進行形で歴史を刻み始めたメンバーに
エールを送ったほうがいいのではないかなと思う。
たぶん過去のこだわっている時間はないほど、
めまぐるしく動き始めているように思う
私は全力で木村君を応援したい。

それと矛盾するようだけど、
メモリアルとして、手放された旗の足元に、300万の花束は添えてあげたい