未来への10カウント4話

演じるからには、その道のプロに失礼にならないように、準備をしたい。どこかで読んだ木村君の言葉だ。

ボディガードを演じる時は、格闘技を、医者を演じる時は縫合の練習を。

それは木村君にとって役を演じるにあたって、最低限やっておかなくてはいけないことなのだろう。

その精神は、今回のドラマで生徒役の若い人たちにも受け継がれたようで、インターハイ予選の試合が素晴らしかった。

ここまで、リアルなシーンを作るのに、どれだけ努力をしたのだろう。

まさに本物の試合を見ているように、見ながら手に力が入った。

結果、試合にも、愛の告白にも負けてしまったけれど、あおはるらしいさわやかさが残った。

愛の告白は、青春なんてあったっけ?の年齢の私には、あらら~~な、ちょっと、こっぱずかしいことではあったけれど、このドラマではそんなちょっと気持ちが置いてきぼりにされそうな人間の気持ちを代弁してくれるセリフがちゃんと用意されている

「よくやらせたよ、あんな恥ずかしい事。一生ネタにされるぞ、伊庭くん」

あのリングの上での不幸自慢(笑)の時にも、

「高校生ドン引きしますよ、大人があんな、どや顔で不幸話かたっちゃたら」

この二つのセリフで、愛の告白と不幸自慢にちょっと置いてきぼりにされそうな私の気持ちも救われた気がするのだ(笑)

いいバランスで、ひたむきで青臭い若者と、それを見守りながら、まぁまぁそんなムキにならなくても、みたいな大人の気持ちも描いてくれている。

 

桐沢という人は、数々の絶望的な経験をしながらも、どこかに青春のエネルギーが残っている人のかなという感じだ。そういう意味では折原先生も、そうなのかもしれない。

次回から、転校生の出現でますます面白くなりそう。

 

明日の木村さ~んは内田有紀さんがゲスト。

30年ぶりの共演とは思えないほど、自然な雰囲気だ。

木村君は森の空気を出しているというか、マイナスイオンを出しているんじゃないかと思う癒し系だそうだ。

何だかわかる。実際に会うことはできなくても、画面越しでも木村君を見るとほっとするもの。

ううらやましい。 実際に会ったら木村君の出す、森の空気を感じられるのね。