金麦の13年目のリニューアルに伴って木村君がCMのキャラクターに選ばれた。
その起用理由が、「食卓の幸せを夫の世界から描きたいと考える中、家庭人、父親、夫として活躍する木村さんが思い浮かんだ」というもの。
この起用理由を見て、よし!と思った木村ファンは少なからずいるんじゃないだろうか。
やっと年齢なりの、リアルな木村拓哉像が、認められるようになった。
アイドルというのは、年齢不詳、ある意味夢の世界のキャラクターであったわけで、そこを見事に脱皮して、等身大の男性として上手に着地できたということだと思う。
本当に良かった。
いつまでも年齢不詳のアイドルは、いつか痛々しい年齢になる。
いつか、ではなく、もしかしたら、もうとっくにだったのかもしれない。
それでも木村君はものすごいプロ意識でそれをやってのけていたし、あのまま続けていても、違う境地を見つけたかもしれないとは思うけれど。
でもあの時、アイドルは降りたとはっきり言い、それまでのことをきちんと終わらせて、新人として始めたことが実を結び始めているのを感じる。あのつらい2年は無駄ではなかったね。