SONGS

歯がゆくて地団太を踏んでいたのはファンだけではなかったのかもしれないな
もっと、もっとと思っていた人は、業界にもたくさんいたのかもしれないとSONGSを見て思った。
MIYAVIさんは、そんな長年もやもやしていたことに、ズバッと切り込んでくれた
また物議をかもしそうなキーワードをぶっつけてきたけど、あれでこそビルボードを基準に考える人だ

温度差か、確かに最後の何年か、そういうものを感じないわけではなかった
もう共通して同じ熱量をぶつける対象がなかったよね。
少なくとも木村君の目指しているものに対しての温度差は大いにあったと思う。
これこそ、方向性の違いというものじゃない?
起こるべくして起こった解散だったなと今は思う

まだ解散して4か月、あきらめきれない人もたくさんいて、それこそいきなり生活の一部だったものが消えてしまって困惑している人もたくさんいる中、
誰も傷つかないように大人たちが丸く収めた「誰も悪くない」という優しい方便は、いかにも日本人らしい思いやりだと思って、私は嫌いじゃないけど
ギターのプレイと同じように、MIYAVIさんは力強くそんなものの吹き飛ばす。
闘え!せせこましい足の引っ張り合いばかりしている世界をなんか蹴散らして、広い世界に飛び出せ!そういっているように聞こえた
前のめりになって、木村君にぶつけたメッセージはどう届いたんだろうか。

木村君はこれから、今までのファンが想像もできないような場所に漕ぎ出していくのかもしれない。
あくまでもアイドル木村拓哉が好きだった人は離れていくかもしれない。それは仕方がないこと。
でも新しい場所にはきっとまた新しい景色が見える。
表現者としての木村拓哉がどんなふうにこれから歩いていくのか、MIYAVIさんばかりでなく、たくさんの人が熱い視線を向けていると思う

求められていることを全身全霊でやる、それもとんでもない覚悟をもって。それはすごいことだけど、
いつか求めることも考えて、と思う
求めて求めて、目をギラギラさせている木村拓哉も見たい。