まだ5話

いろいろな事を考えさせられる回だったな
島崎の抱えていた、苦悩の正体は分かったけれど、あの時どちらを選んだとしても違う苦悩を抱えるだけだった
本当は純也だってわかっていたはずなんだよね
島崎のせいではなかったこと

何かのせいにするのは、つらいことから逃げるのに、一番都合のいい方法
でも、そうやって逃げていることは自分が一番わかっているわけで
いつかは向き合わなければいけない時が来る

純也は最後の最後で、もう一度島崎に助けを求めたのかもしれないと思った。
そこに島崎への絶対的な信頼を感じる
過去の事件でねじれてしまったけれど、ふたりの間にある深い心のつながりみたいなもの、それが別れのシーンに重なって、心にぐっと来た

凶と万次を演じてできた俳優としての深い信頼関係が、このシーンを素晴らしいものにしたんだと思った
なんだかきゅんとなるコンビだな(笑)

私はどちらかというと、木村君の泣く演技より、涙を流さないけれど目の色が変わっていくような静かな悲しさや絶望の演技が好きだ
例えば、ハルが駅で母親を見送るシーン、華麗なる一族で父親にお前さえ生まれなければと言われて空を見上げたシーン、ロンバケで南を窓から見送るシーン、マンションの前で杉崎と出かける南を見て声もかけずに立ち尽くすシーン・・・・・

探せばいくらでも出てきそうだ
あんなふうに、目から光がうしなわれていくような、繊細な演技をする俳優さんを私は初めて見た。
見ているこちらにも、深くずしんと悲しみが伝わってくる。

でも今回の章さんの涙には心をわしづかみにされた感じだ
章さんの、純也への気持ちが痛いほど伝わってきて、素直に涙になって流れた