尾花夏樹は結構嫌な奴(笑)
料理のためなら何でもする。
でも料理に関しては、私利私欲がなくとても純粋。
そして、人間としての欠点を補ってあまりあるほどの料理の才能を持っている。
かつてシェフであった京野にとっても、倫子にとっても、それは無謀な賭けに出るほどの魅力だったのでしょうね。
この物語の面白いところは、主だったキャストがすべて、主役並みの存在感があるということ。むしろ主役は黒子のように、登場人物を動かしているように見える。
そして登場人物の一人ひとりに物語があるようで、引き付けられる。
今回は、融資の話。春風亭昇太さん演じる銀行員汐田さんがよかった。この道一筋に実直に努めてきた銀行員らしい風貌と、資金計画の甘さを指摘する言葉に、まったく素人の私まで納得する説得力があった。
汐田から材料費の高さを指摘されて、原価の安い日本の食材を手間暇
かけるという改善案を出すが、そこでも、そのクオリティの物を、少ない人数で出し続けるのは難しいと指摘される。
う~んなるほど、確かにねと、素人の私でさえうなづいてしまう。
無担保の融資なんて、銀行にもリスクが大きいものね。
と思ったら、土地家屋の権利書を出す倫子。
え~!!人生半ばで、全財産なげうっての賭けに出るの?
崖っぷちの大人の人生をかけた冒険。わくわくする。