今更だけど

昨日は、乗るはずのバスが目の前で行ってしまって、バス停で次のバスを待つはめになってしまった
日陰のバス停。雪が凍り付いて足元に残っていた
あと20分。寒い中で待っていると、一人のおばあさんがやってきて私の後ろに並んだ。
寒さしのぎなのか、しばらくすると体を揺らしながら、何かを口ずさみたじめた
そのうち、小さく手話のような手ぶりをはじめる
寒さがつらいんだろうな、と思っていると
あれ?どこかで聞いたメロディー。
ナンバーワンに・・・・・♪
あっ!世界・・・・!!

小さなつぶやきがはっきり聞こえてきた。ナンバーワンにならなくてもいい〜♪

バスが到着するまでの十数分。ずっと世界に一つだけの花を小さな手ぶりをつけて口ずさむおばあさん。

この人にとってこの歌は、きっと勇気や元気をくれる歌に違いない。
きっとスマップのファンなんだろうな。

でも、この人は、解散してしまったスマップをどうとらえているんだろう
解散させられたとどこかを恨んでいるのかな
木村君が裏切ったからだと週刊誌を鵜呑みにしているのかな
そうだとしたら悲しいな

今はなくなったスマップ。
彼らの残した歌はまだこんな形で誰かの元気のもとになっている
本当に幅広いファンを持っていたんだな
聞いているうちに、切なくなってきた

やっぱりあの終わり方はファンにとってつらすぎた
終わり方が違ったら、きっと私はそのおばあさんに「私もファンだったんですよ」って声がかけられたと思う

改めてスマップは、素敵なグループだったと思う。
沢山の歌に勇気づけられた。
楽しい思い出もいっぱいある
だからその名前を、汚い言葉や、恨みのこもった言葉でまみれさせたくないとおもった
きれいな思い出にしたい

あの解散で、私は木村君個人を応援すると決めたけれど、スマップはずっと、きれいな思い出として大事にしたいと思う。