映画の評論って?

例の記事を書いた北川さんという人のことを調べてみた。
この人は、同じような記事を、いろいろな映画について書いているようで、ある映画のファンの方が、この人の評論は個人の好き嫌いにすぎない、素人でも書けるものだと怒っていた(笑)
どこでも同じことを書いているんだ。
一体映画の評論家って何?

私のように特別に映画好きというわけでないものにとって、難しい映画評論なんて必要ない
その映画がどういう位置づけで、監督の手法がどうのとか、何の影響を受けているとか、そんな分析は全く興味もない。

多くの人にとって映画は、手軽なレジャーであったり、好きな俳優さんが出ているからと、そんな理由で見に行くものだと思う。要は楽しみたいから。
心を弾ませて映画を見に行こうとする人たちに、その映画はくだらない、見に行くなと言わんばかりの記事は、だれのためなんだろうかと思う。

以前はTVで映画の内容を分かりやすく解説してくれる解説者という人たちがいた。
解説と評論は全く違うものではあるけれど、多くの映画の観客にとっては、映画の見どころだとか撮影の裏話とか、映画を楽しく見るため解説をしてくれる人のほうがありがたい。
淀川長治さん、水野晴朗さん、小森のおばちゃま高島忠夫さんなんかもやっていた。どの方も、とても映画に対する愛を感じる解説を、素人にも楽しめるようにしてくれていたように思う。
そして、ここが一番大事なことだと思うけど、映画は楽しいものだと思わせてくれた


映画評論が必要ないと言っているわけではない
きっと、素晴らしい映画評論もあるに違いない
でも、難しい映画評論は、マニアや専門家のものだと思う

この北川さんという方の文章は、評論にも解説にも当たらない
単なる中傷記事だと思う。
この人だけじゃないものね。
TVも映画も、評という名前の中傷がいっぱい

映画評論という名前の中傷記事は、本当に罪深いと思う。