第6話

文句なく面白かった。
あんなに見る人を引き付けるドラマって、久しぶり。
やっぱり役者さんが素晴らしいんだと思う。
今回は実梨先生の回。
菜々緒さんて、いい役者さんなのね。
スタイルもいいし、きれいだし、逆に侮っていました。
実梨さんの複雑な気持ちがよく分かった。
父はいてほしい時にいなかった。それはいつしか憎しみに代わってしまったけど、本当は、愛ゆえの悲しみだったわけで、子供の顔に戻って「どうして愛してくれなかったの」といった実梨さんに胸が痛くなった。
このドラマの登場人物の軸になっているのは親子関係なんだなと思った。
父に愛されて育った、沖田先生と深冬先生。父に認められなかった壮大先生と、父に捨てられた実梨さん。親の失敗で人生が狂った柴田さん。大病院のボンボンでいつも父の影を背負っている井川先生。
それぞれが、否応なく影響を受けている。
壮大先生も実梨さんも、ぽっかり空いた穴をお互いの存在で埋めていると思ったけど、もちろんそれは求めていたものとは違うわけで穴は埋めようもない。
壮大先生の心は、穴の開いた器みたいなもので、深冬を手に入れても、たぶん一番壮大先生の気持ちがわかる実梨さんがそばにいても、満たされない。
自分で自分のこころの底をのぞいて、穴を埋めなくては、いつまでも穴は開いたままだ。
こんなに一生懸命深冬を愛し、病院のために働いているのになぜなんだ!!という声が聞こえてきそう。
たぶんね、わっつで木村君に相談したら、それは全部主語が自分だからじゃない?って言われるかも(笑)
愛を親から伝えられなかった壮大先生は、愛がよくわからない。愛は奪っても手には入らないってことを最後のシーンで見せつけられてしまった。
深冬先生は、それをやったらダメでしょうってことをついにやっちゃいましたね(笑)
たえられない不安に駆られたとき、飛び込むのは、壮大先生ではなく沖田先生の胸だった
抱きしめられるより以前に、そのこと自体が深冬先生の正直な気持ちだから。
とにかく面白い!!